アニメ『機動戦士ガンダムUC』が始まると同時に、コミカライズ・ゲーム・外伝企画など多岐にわたって広がっていくガンダムUCの世界―。
U.C.0096年の『機動戦士ガンダムUC』の世界観を元に、各メディアごとに発表される新たなMS達を統合するのが、『UC-MSV』である。
ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(ユニコーンモード)
ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(デストロイモード)
リバウ
ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(U.C.0095Ver.)
リゼルC型(ディフェンサーaユニット)
リゼル(ディフェンサーbユニット)
ガンダムデルタカイ
デルタガンダム
ジェガン(D型先行配備機)
EWACジェガン
シルヴァ・バレト
シルヴァ・バレト(ファンネル試験型)
バイアラン・カスタム2号機
バイアラン・カスタム2号機[バンデシネ版]
シナンジュ・スタイン
ギラ・ドーガ(フル・フロンタル専用機)
ギラ・ドーガ(アンジェロ・ザウパー専用機)
ドーベン・ウルフ(袖付き)
クラーケ・ズール
宇宙世紀0095年、試験用に先行納入されたフル・サイコフレームの素体をもとに、白い1号機と黒い2号機の建造データを反映して組み上げた金色の《ユニコーンガンダム》3号機。その出自には、ある地球連邦軍参謀の思惑が深く作用している。
フェネクスはRX-0の特徴であるNT-D(ニュータイプ・デストロイヤーシステム)を発動させることにより、本体装甲だけではなく背面部のアームド・アーマーDE2基も同時に展開。広げた両翼を想起させる人型のシルエットは、青いサイコフレームの輝きと共に、自身が不死鳥モチーフの《ガンダム》であることを完全に現す。
かつてハマーンのネオ・ジオンで開発された《バウ》を『袖付き』により大幅な改修が行われた可変モビルスーツ。上半身(リバウ・アタッカー)のコックピット周辺と下半身(リバウ・ナッター)の機首部分にサイコフレームを採用し、パイロットの感応波によって完璧な分離連携機動が行えるようになった。華美な装飾と赤い機体色は、《リバウ》が幻のフル・フロンタル専用機として用意されていたことの証でもあり、《シナンジュ》の入手が確定した後には、他の搭乗者によって複数の実戦に参加していたという証言が残されている。
宇宙世紀0095年、地球連邦軍のユニコーンガンダム3号機≪フェネクス≫との評価試験に駆り出されたバンシィ。右手にアームド・アーマーVN、左手にビーム・マグナムを装備する。≪リバウ≫、そして≪フェネクス≫との戦闘の末、胸部を大破したため、その後改修が図られることになる。
地球連邦軍の量産型TMS(可変モビルスーツ)であるRGZ-95《リゼル》、その指揮官向けに小改修が施されたC型をベースに、オプション装備のバックパックユニット「ディフェンサーa」を換装した仕様機。ユニット先端部に接合したミサイルコンテナと、通常の50%増の高出力ビーム刃を形成するハイパー・ビーム・サーベルを有し、近接・中距離に特化した性能が与えられている。
多角的な運用に対応するため、複数種のバックパックユニットが設定されていた《リゼル》の中・長距離戦闘に特化した仕様機。「ディフェンサーb」と呼ばれるユニット内に増設されたジェネレーターとのダイレクト・ドライブによって、ビーム・キャノンをはじめとした兵装の稼動効率強化が図られており、通常は単装で運用されるメガ・ビーム・ランチャーの2門同時使用をも可能とした。
一般兵でもニュータイプ並の戦闘能力を手にするというサイコミュ装置〈ナイトロ〉を搭載した試作型可変モビルスーツ。大型携行火器ロング・メガ・バスター、背面のプロト・フィン・ファンネルを初めとした高威力兵装のみならず、シールドにはサブウェポン・ラックが設けられているなど、特に攻撃面を重視した設計が行われた。《デルタ》に《カイ》が交わり、幻影は新たな意味と使命を持って宇宙世紀に現じる。
かつて全領域型TMS(可変モビルスーツ)として開発が行われたが、変形時の強度問題により非変形型へと設計変更した経緯を持つ金色のMS、《百式》が本来目指していた姿。当時の技術では実現不可能であったものの、設計データ自体の完成度はきわめて高く、デルタを冠する後のMS開発に活用された。また、戦闘シミュレーターの仮想敵機となって驚異的な力を示したともいうが…。
連邦軍の主力量産MS、RGM-89《ジェガン》のマイナーチェンジ版である《ジェガン》D型の先行配備仕様機。肩部と腰部のマウントラッチが増設されたD型との差異は白と赤のカラーリングのみで、性能面の違いは一切ない。U.C.0094年、ある輸送任務の護衛機として2隻のクラップ級に先行配備された記録が残っている。
《ジェガン》D型の換装バリエーション機体の一種で、人型にして異形のフォルムを与えられた偵察用MS。任務の特性上最低限の武装しか与えられていないが、それを補ってあまりあるセンサー能力の向上を果たしている。頭部と左前腕部のセンサー・ユニット、右前腕部のカメラ・ユニットは大部隊の「目」となって、この機体にしか持ち得ない最大の武器となる。
地球連邦軍の試作型MS。第一次ネオ・ジオン抗争後、アクシズで接収されたドーベン・ウルフを元に、オーガスタ研究所の元スタッフらによってアナハイム社グラナダ工場で改修された試作機。腹部メガ粒子砲などのジェネレーター直結型火器を撤去し、火力を絞り込んだ結果、予想以上の高性能機に仕上がった。準サイコミュを主眼に置いたテストの後、機体の一部はビスト財団に引き渡される。
連邦軍が接収したネオ・ジオンの量産型MS《ドーベン・ウルフ》をベースにAE(アナハイム・エレクトロニクス)社が改修を行った試作機。準サイコミュのテストを主眼とした本機は、同様に開発が進められていた連邦製ファンネル兵器の試験機としても使用された。ジェネレーターを内蔵した有線式大型ファンネルを背面に装備し、後のサイコミュ搭載機の開発に大きく貢献したという。
『グリプス戦役』においてティターンズが開発したRX-160《バイアラン》。その残存機体を改良した技術試験機、RX-160S《バイアラン・カスタム》には、更なる改修が加えられた2号機が存在する。背面部はビーム・キャノンを内蔵したムーバブル・バインダーへ換装し、腕部構成も5指タイプのマニピュレーターを採用。また姿勢変化による高速巡航時の空気抵抗軽減を目的としたエアロ・アーマーを新たに備えている。オプションの大型ブースターを含め、これらの改修には高々度での運用を可能としていたORX-005《ギャプラン》の技術が大いに取り入れられており、2号機も同様の稼動領域を獲得、当初の目的であった「大空を掌握する機体」として完成した。
RX-160S《バイアラン・カスタム》に、更なる改修が加えられた2号機。宇宙世紀0096年、地球のとある連邦軍基地で生み出された本機は、ロンド・ベル隊旗艦《ラー・カイラム》の補充戦力として正式に配備されることとなり、同艦配属のリディ・マーセナス少尉が搭乗、同年に発生したジオン公国軍残党の鎮圧任務に参加したという記録が残されている。(機動戦士ガンダムUCバンデシネ設定)
『UC計画』においてサイコフレームの強度・追従性のテスト機として開発された試作MS。本来は限界性能を計測するために人が乗り込むことを想定されていないはずの機体だったが、その実は人を越えた能力を持つ「ある者」に向けて造られていた。開発コードはスタイン01。明灰色の装甲はあくまで後に彩られる機体の無垢、いわば《シナンジュ》の原石(スタイン)でしかないという開発者達の揶揄によって名付けられた。
『シャアの反乱』においてネオ・ジオン軍の主力量産機であった《ギラ・ドーガ》の性能向上型。スラスター推力の出力向上、過敏ともいえる機体追従性能の強化が図られている。『袖』が巻かれ、赤く塗られた派手な機体色に反して、捕捉することすら叶わない機動を見せる本機は、否が応でもその搭乗者を『シャア・アズナブルの再来』と想起せざるを得ない。
ネオ・ジオン残党軍の若き士官、アンジェロ・ザウパーのパーソナルカラーである紫に塗装された《ギラ・ドーガ》。長時間運用、長射程攻撃に重点が置かれ、大型プロペラント・タンクとランゲ・ブルーノ砲を装備した重武装仕様機である。長い砲身に備えられた強化センサーと、それに連動する頭部のモノアイは、従うべきフル・フロンタルを妖しく見定める。
宇宙世紀0088年にロールアウトした《ドーベン・ウルフ》はその卓越した性能をネオ・ジオン軍上層部に買われ、精鋭部隊に優先して配備が行われた。宇宙世紀0096年のネオ・ジオン残党軍においても残存機体が引き続き運用されており、カラーリングの変更、他の配備機同様『袖』のエングレービングが施され、本拠地である〈パラオ〉の防衛用モビルスーツとして変わらぬ存在感を示している。
ネオ・ジオン残党軍が技術試験用に開発した試作MS。一年戦争当時、ジオン軍によって開発された≪サイコミュ高機動試験用ザク≫のコンセプトをU.C.0096年の技術レベルで再現した機体。肩部にメガ粒子砲を内蔵した有線式遠隔兵器となる大型の腕部を追加、下半身は大推力スラスターユニットに換装。機体本体以上の大きさを持つ、長距離航行用の大型プロペラント・ブースターを背部に装着することも出来る。アンジェロ・ザウパーがテストパイロットとなった。